2011年8月22日月曜日

20代 女性 産後に発症した右膝の痛み



経緯
 2010年11月に出産。子供の面倒をみるのに
 立ったり、しゃがんだりする動作を一日に何回も
 行うせいか、右膝が痛みだした。
 今まで、膝が痛くなった経験がないので、どう対処して
 よいか分からず、暫く放っておいていたが、
 最近になって歩行にも影響するようになってしまった。
 HPを見て来院される。

初回時のカラダの状態

 ・ストレッチボード(角度20度設定)の立位不可
 ・下肢長検査における、両側膝関節伸展抑制
 ・両側ハムストリングの短縮
 ・スクワット動作で疼痛再現


施術&術後の変化

 初回:ストレッチボード(角度20度設定)の立位不可の所見から
    カラダ全体の「アソビ」が極端に少ないように思える。
    「足関節20°背屈」で伸張されたふくらはぎの筋肉の
    緊張状態をカラダ全体で吸収できない。
    膝関節への施術より、全身に「アソビ」を作ることを
    最優先とする。

    施術はアクティベータ・メソッドのみ。特に胸椎
    神経エラーが多かった。
    
    術後はストレッチボードで立位姿勢が可能となる。
    スクワット時の膝の症状は変わらず。

    次回は1週間後。

 2回目:ストレッチボードでの立位可能状態はキープできている。
     膝に痛みが出現するものの、歩行は問題なし。
     全身を整えることの重要性を認識して頂けた。
     
     施術は前回同様、アクティベータ・メソッドのみ。
     右膝関節の神経エラーを重点的に矯正。
     特に脛骨後方へのストレスで顕著なエラーが出現。
     術後、スクワット時の痛みが半減。
     大腿四頭筋(大腿前面の筋肉)のストレッチをアドバイス。
     少々違和感を感じてもいつも通りに歩くことを指導。

     次回は1週間後。

 3回目:膝の痛みはほとんど感じなくなった。
    
     施術はアクティベータ・メソッドに加えて、
     膝窩筋(膝の裏の筋肉)の緩和操作、
     膝関節伸展ー屈曲の際の副運動誘導

     クライアントさん自らの評価で満足のいくカラダの
     状態になれたということで、来院は終了。


考察 
  ・膝関節の症状改善には、カラダ全体の調整が不可欠で
  あることを再認識できた症例であった。

  産後に出現した症状のため、クライアントさん自身は
  「骨盤の歪みが原因では?」と認識されていたが、
  骨盤部の神経エラーは、一般の腰痛に悩まれている人より
  少ないように思われる。



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