2011年8月10日水曜日

50代 男性 椎間板ヘルニアと診断された腰痛



◆経緯
 3年前に右下肢に重だるさを感じ、電車で3駅の区間も
 立ってられない状態となった。その後、右下肢後面に
 臀部からふくらはぎにかけて痺れを感じるようになる。
 そして、2011年1月から腰痛が発症。5分と立っていられない
 状態になった。病院では画像診断の結果、椎間板ヘルニア
 告げられる。医師からは手術を勧められる以外、これといった
 治療もなされず半年が過ぎた。
 最も体調が悪い時期と比べると症状は軽減しているが、
 電車やバスで立っていることが困難である。
 電車での遠出ができないことを一番気にされている。
 HPで当院を見つけて来院される。

◆初回のカラダの状態

 ・デジャリン(-)
 ・右股関節の極度な内旋制限(拘縮)
 ・非常にカラダのバランスが悪い
 ・右大腿四頭筋の柔軟性が極端に低下
  (→右膝関節の90度屈曲でハムストリングが攣る)
 ・腹部の内圧亢進
 ・ストレッチボード(角度20度設定)での立位不可
 ・腰部起立筋群の短縮
 ・下肢長検査では両膝関節の伸展抑制がかかる。

◆施術&術後
 初回:アクティベータ・メソッドのみ(下肢長検査が困難であった)
     骨盤輪を形成する関節すべてに神経エラーを検知
     
     術後は症状に変化なし。

 2回目:前回の施術後2日経ったところで右下肢の重だるさが解消。
     施術直後に変化がなくても、関節が正常に機能しはじめることで、
     症状が改善されることを理解頂いた。
     
     施術はアクティベータ・メソッドに加えて大腿四頭筋のストレッチ

     術後は腰部の痛みが半分以下に減少。

 3回目:腰痛は、ほぼ感じなくなった。また、電車で立っていられなくという
     症状も解消。本人は一番このことを喜んでいた。

     施術はアクティベータ・メソッド、大腿四頭筋のストレッチ、
     腹部の緩和操作(お水をしっかり飲むようにアドバイス)

     術後は、今まで根深く残っていた右股関節の内旋制限が解除。
     
  4回目:腰、右下肢が「時々、重だるくなる」程度にまで症状は落ち着いた。
      電車も普通に乗ることができるようになる。

     施術は前回同様にアクティベータ・メソッド、大腿四頭筋のストレッチ、
     腹部の緩和操作。

     全4回で施術は終了。



◆考察
 
  ・医者から椎間板ヘルニアと診断されて以来、
  自分はもう治らないという不安を毎日感じられていた。
  しかし、当該症状はカラダのヘルニアが原因ではなく、
  関節の神経機能の不調和が根本に存在する、筋の左右の
  バランスの欠如が原因と考えられる。
    

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