
◆経緯
3年前に右下肢に重だるさを感じ、電車で3駅の区間も
立ってられない状態となった。その後、右下肢後面に
臀部からふくらはぎにかけて痺れを感じるようになる。
そして、2011年1月から腰痛が発症。5分と立っていられない
状態になった。病院では画像診断の結果、椎間板ヘルニアと
告げられる。医師からは手術を勧められる以外、これといった
治療もなされず半年が過ぎた。
最も体調が悪い時期と比べると症状は軽減しているが、
電車やバスで立っていることが困難である。
電車での遠出ができないことを一番気にされている。
HPで当院を見つけて来院される。

◆初回のカラダの状態
・デジャリン(-)
・右股関節の極度な内旋制限(拘縮)
・非常にカラダのバランスが悪い
・右大腿四頭筋の柔軟性が極端に低下
(→右膝関節の90度屈曲でハムストリングが攣る)
・腹部の内圧亢進
・ストレッチボード(角度20度設定)での立位不可
・腰部起立筋群の短縮
・下肢長検査では両膝関節の伸展抑制がかかる。

◆施術&術後
初回:アクティベータ・メソッドのみ(下肢長検査が困難であった)
骨盤輪を形成する関節すべてに神経エラーを検知
術後は症状に変化なし。
2回目:前回の施術後2日経ったところで右下肢の重だるさが解消。
施術直後に変化がなくても、関節が正常に機能しはじめることで、
症状が改善されることを理解頂いた。
施術はアクティベータ・メソッドに加えて大腿四頭筋のストレッチ
術後は腰部の痛みが半分以下に減少。
3回目:腰痛は、ほぼ感じなくなった。また、電車で立っていられなくという
症状も解消。本人は一番このことを喜んでいた。
施術はアクティベータ・メソッド、大腿四頭筋のストレッチ、
腹部の緩和操作(お水をしっかり飲むようにアドバイス)
術後は、今まで根深く残っていた右股関節の内旋制限が解除。
4回目:腰、右下肢が「時々、重だるくなる」程度にまで症状は落ち着いた。
電車も普通に乗ることができるようになる。
施術は前回同様にアクティベータ・メソッド、大腿四頭筋のストレッチ、
腹部の緩和操作。
全4回で施術は終了。

◆考察
・医者から椎間板ヘルニアと診断されて以来、
自分はもう治らないという不安を毎日感じられていた。
しかし、当該症状はカラダのヘルニアが原因ではなく、
関節の神経機能の不調和が根本に存在する、筋の左右の
バランスの欠如が原因と考えられる。
