2011年8月14日日曜日

40代 女性 背中が痛くて仰向けで寝られない



経緯
 慢性的な肩こりに悩んでいたが、自分は「痛いのが当たり前」
 と認識していたため、さほど気にしていなかった。
 1週間前から背中(肩甲骨の間)が痛み出し、発症から
 3日後には仰向けで寝ることもできなくなった。

 何よりも睡眠不足になることが仕事の負担となるので、
 治療を受けることを決意。HPを見て当院に来られた。
  

初回時のカラダの状態

 ・両側上腕骨頭の前方変位
 ・呼吸時の胸郭の動きがほとんど感じられない。
 ・頚胸移行部筋膜の S(上方)→I(下方)制限
 ・肩甲胸郭関節の離解不全
 ・下肢長検査における、両側膝関節伸展抑制


施術&術後の変化

 初回:アクティベータ・メソッド。特に肋骨を念入りに
    Checkする。そして、上腕骨頭の前方から後方への
    モビリゼーション。頚胸移行部筋膜の S(上方)→I(下方)
    リリース。
    肋椎関節に顕著は神経的エラーを検出。
    
    術後は胸郭の動きがわずかに回復。
    「息が吸いやすい」とのコメントを頂く。次回は1週間後。

 2回目:術後、3日間は快眠できた。背中も問題なかったが、
     4日目から元の状態に戻った。

     施術は前回同様。
     術後はさほど大きな改善を自覚することはできなかった。
     次回は1週間後。

 3回目:前回治療後から1日しか良い状態が持続できなかった。

     施術はアクティベータ・メソッド後、骨盤部の
     構造を物理的にブロックで変化させ、
     再度、骨盤部をアクティベータにて矯正。

     術後は「背中が縮むように(反れるように)なった」と
     コメント。
    
      もう1週間様子を見てもらうことにした。

 4回目:背中の痛みは解消。安眠できるようになった。
    
     施術はアクティベータ・メソッド、上腕骨頭の前方変位は
     まだ改善できていないが、関節からの神経的なエラーは
     でていないので良しとした。
 
     クライアントさん自らの評価で満足のいくカラダの
     状態になれたということで、来院は終了。

     その後は1ヶ月のスパンでメンテナンス。
     座位時の姿勢を崩さぬようアドバイス。
     症状の再発はなし。

考察 
  ・仕事中、座位時に腰を丸めた姿勢をされていた。
  腰を丸めた姿勢では腰椎は前弯を失い、胸椎から
  頸椎にかけて「C」の字のような形態になってしまう。
  この姿勢では、①首を伸展しにくい、②呼吸が浅くなる
  ③腕を上げにくくなるというデメリットが発生する。
  特に、呼吸が浅くなるとダイナミックな胸郭の動きが
  阻害されてしまう。
  
  このクライアントさんの場合、
   ◆物理的に肋椎関節の動きに制限が生じていた。
   ◆神経的に肋椎関節にエラーが生じていた。

  全4回の施術中に胸郭に対するモビリゼーションは
  行っていない。神経的な問題をクリアーにするだけでも
  十分に症状は改善できるという症例でした。




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