2011年8月8日月曜日

50代 女性 右肩から前腕にかけて疼痛



◆経緯
 2010年 2月に肩こりの施術を受けに整体院へ。
 そこで肩甲骨周辺の筋をゴリゴリされ症状が悪化。
 慢性的にあった肩周辺のコリ感が突如、「痛み」に変化。
 上腕・前腕部にも痛みが波及してしまった。
 (特に前腕近位部に激痛が走る)
 痛みのため、夜も眠れず、不眠症状が続く。
 職業がタクシードライバーなので、運転中に眠気が起きないか、
 また、痛みが増して運転に支障をきたさないか不安を感じはじめた。
 HPで当院を見つけて来院される。

◆カラダの状態

 ・痛みの回避姿勢として、右上肢を体幹へ密着(脇を強くしめている姿勢)
 ・うつぶせで寝ることができない。
  無理にうつ伏せの肢位を維持するためには、顔を左回旋、
  左肘関節屈曲の体勢を取らなければならない。
 ・両側下肢の筋肉は過緊張状態。
   (下肢長検査にて、膝関節の伸展抑制を確認)
 ・仰向けで、股関節10度程度、膝関節10度程の屈曲位で拘縮
 ・クワドの柔軟性が極端に低下している。
 ・極度な円背

◆施術
 初回:患部の筋肉の熱感が非常に高かったため、
     クライオパック+バイブ(15分)
     アクティベータ・メソッド(胸椎・肩甲骨・上腕骨を中心に)
     まず、うつ伏せで寝られるようになることが第一目標と説明した。

 2回目:うつ伏せ姿勢不可、背中の痛みは軽減、
     右前腕近位部の筋痛は現存。
     アクティベータ・メソッド(肩甲骨_上方変位)、肩甲胸郭関節の
     モビリゼーション

 3回目:うつ伏せ姿勢不可、背中の痛みは更に軽減、
     右前腕近位部の筋痛は軽減。
     アクティベータ・メソッドのみ
     
 4回目:ほぼ回復。うつ伏せも問題なし。
      次回の施術を3週間後とする。

 5回目:症状は完全に消失。
      アクティベータ・メソッドでのメンテナンス。


◆結果
 初回~3回目の施術直後は大幅な改善は見られず。
 4回目から大きな改善が見られ、ほぼ回復。
 5回目:症状は完全に消失。
      
 初回~4回目までは1回/週のペースで来院。

 以後、症状の再発なし。メンテナンスを継続中


◆考察
 
 運転中の注意喚起のためか頭位が前方へ突出。両肩が内方に
 ローテーション。仕事中(運転中)の姿勢に問題があり。
 右手だけでハンドル操作を行っているとのことだったので、
 しっかり左手も使用するようアドバイス。
 全身の関節を整えること、仕事中のカラダの使い方を注意することで、
 大幅に症状が改善した症例であった。

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