2012年11月2日金曜日

40代 男性 「ギックリ腰ぐせ」をなおしたい




経緯
 2年前にギックリ腰を初めて経験した。
 病院へ行き、X線の画像検査を行うが、特に異常はなし。
 腰のけん引を数回受け、痛み止めを処方され、時間の経過と
 ともに痛みは解消。その後は月一回のペースでギックリ腰を
 再発。今年になってからその頻度が多くなり、今では、
 「ギックリ腰になる手前の感覚」が分かるようになり、
 ますます日常生活において、ギックリ腰になる不安が増幅
 されてしまった。立ち仕事のため業務に集中することができない。
 マッサージ、鍼に通っていたが、効果が実感できないということで
 ホームページを見て来院された

初回時のカラダの状態

 ・下肢の筋肉の緊張が非常に強い(本人は自覚できず)
 ・治療ベットでの体位変換(うつ伏せ→仰向け→うつぶせ)が
  スムーズにできない(腰部の回旋ができていない)

施術&術後の変化

 初回:アクティベータ・メソッドのみ。
    下肢筋の緊張は解消できず。
    
    術後は「なんとなく軽くなったかも」程度の実感。

 2回目:アクティベータ・メソッドのみ。右下肢筋の緊張は解消。
     左側の下肢筋は依然として過緊張状態。

    術後は腰の痛み解消。しかし、左下肢の過緊張が気になる。
    痛みは消えたが、「腰痛になりやすいカラダ」の状態で
    あることをご理解頂き、もう一度施術を受けることを
    すすめた。


 3回目:前回治療後から腰痛の再発はなし。
     アクティベータ・メソッドに加えて、ニューロパターンセラピー。
     ギックリ腰に対する「不安」に対してアプローチ。
     
     術後は左下肢筋の緊張はほぼ消失。
     クライアントさん自らの評価で満足のいくカラダの
     状態になれたということで、来院は終了。

     その後は1ヶ月のスパンでメンテナンス。

考察 
  ・慢性的な腰痛でお悩みの方に多い認識なのですが、
  「腰痛の痛みがとれた(解消した)」状態は決して、
  腰痛が治ったわけではありません。単に「痛みが消えた」だけです。
  つまり、「腰痛を再発しやすいカラダ」のままなのです。
  このクライアントさんの場合も「腰痛になりにくいカラダ」を
  手に入れることを意識していませんでした。

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2012年4月13日金曜日

50代 女性 ジョギング時に右の踵が痛む






経緯
 2年前からジョギング中に右の踵が痛むようになってきた。
 帰宅すれば、痛みは消失していたのでさほど気には
 ならなかったが、最近普段の生活でも痛みが生じるようになり、
 趣味のジョギングができなくなってしまった。
 2年前に体調を壊してから、健康管理のために始めた
 ジョギングで、走っているとカラダの調子もよく、
 これからも継続したいと考えている。早期回復を考え、
 HPで当院を見つけ、来院された。

初回時のカラダの状態

・両側の足首の柔軟性が極端に低下していた
・「右の肩が少し調子が悪い」と付随症状として会話されていた。

施術&術後の変化

 初回:下肢の筋群の緊張もなく、足首の柔軟性の低下以外は
    これといった問題はないように思えた。
    しかし、本人が自覚している以上に右肩の状態は深刻で、
    うつ伏せの状態で右上肢をバンザイの姿勢まで動かすことが
    できない。ご本人も初めてこのことに気がついた。
     
    踵の症状にはとらわれず、アクティベータ・メソッドで
    全身の関節(特に骨盤部)を整えた後に右肩周辺の関節を
    メインに施術を行った。
                  
    術後:
    カラダが軽くなった実感はあるが、踵の症状の変化なし。
    右上肢の外転(バンザイする動き)が改善。

    1週間後の予約をされて帰宅。


 2回目:踵の症状の変化はみられず。
     ただし、右肩の可動域は自分で自覚できる程、
     改善しているとコメント。
     
     アクティベータ・メソッドで全身を整えた後に
     右肩甲上腕関節へアプローチ。

     術後:
     右上肢の可動域が更に改善するが、踵の症状は改善せず。
   

     次回も、1週間後の予約をされて帰宅。

 
 3回目:2回目の施術から3日後に踵の症状が軽減してきたことを実感。
     「また痛くなっては困る」ということでジョギングは
     始められていない。前回同様の施術を行った後に、
     踵部にキネシオテーピングを施す。
         
     術後:
     上肢の可動域が更にUP。踵の症状は変化を感じられず。

     次回も、1週間後の予約をされて帰宅。

 4回目:今回は術後、2日目で踵の症状が消失にしているのを自覚。
     ジョギングを20分程度行うが痛みは再発せず。
     右肩の可動域は、うつ伏せでバンザイができる程に
     改善しているとコメント。
     
     アクティベータ・メソッドで全身を整えた後に
     右肩関節周辺の筋膜をリリース。
     
     クライアントさん自らの評価で満足のいくカラダの
     状態になれたということで施術は今回で終了。
     右肩関節の症状に関しては、今後、五十肩へ
     症状を進行させないためにも月1回のメンテナンスを
     継続的に行っていくことに決定。
 



考察 
  ・この方の場合、下肢の関節に顕著な神経機能不全を
   確認できなかったので、主訴の「踵の痛み」には目を
   向けず、可動不全のある右肩関節に注目して、
   全身を整えた。2回目の施術から踵の症状に変化が
   みられた。3回目の施術でキネシオテーピングを施して
   いるが、踵周辺の脂肪層を床接地部に寄せ集めることを
   意図して貼ったもので対症療法的なものなので、これだけで
   ジョギングができるようになったとは考えられない。
   全身のバランスを整え、右肩関節の可動域を改善させた
   ことが、主訴の改善につながったと推測される。

   
   

       

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2012年2月13日月曜日

40代 男性 家でくつろいでいたら、いきなり腰痛に・・・






経緯
 1月中旬に家でくつろいでテレビを見ていたら、
 いきなり腰が痛くなり立てなくなった。
 10年以上、腰痛を繰り返してきたが、ここまでひどいのは
 初めて。近所の接骨院に行くが全く改善しない。
 友人の紹介で当院に来院された。

初回時のカラダの状態

・痛みのため上半身が前に屈んだ状態で歩行。
 上半身を起こすことができない状態。
・靴をぬぐのも履くのも困難。
・呼吸もしづらくなってきたとコメント
・施術ベッドにうつ伏せになるのも困難で数分を要した。

施術&術後の変化

 初回:下肢の筋肉(ハムストリング)の緊張が非常に高く、
    自分の意思で「力を抜く」ことができない。腰部、
    臀部の筋群は緊張して硬化していた。 
    本人もこの状態を自覚できた。
    アクティベータ・メソッドで関節に丁寧に振動刺激を
    与えて、周辺の筋群の緊張を緩和。特に腰部の関節の
    神経機能エラーは顕著であった。
                  
    術後:
    下肢の緊張はきれいに消えたが、症状の軽減は全く感じられず。
    「帰るころには痛みが消えてくれていると思っていた」とコメント。
    今回の施術では下半身を安定させ、バランスを整えることを
    最優先として行ったことを詳しく説明。

    2~3日様子をみて、腰痛が改善方向に向かったならば
    1週間後にもう一度来て欲しいとアドバイスして終了。


 2回目:連絡を頂き、1週間後に来院された。
     前回の施術翌日、腰の痛みがさらに悪化し、
     全く立ち上がれなくなった。しかし、一晩寝た
     翌日は初回来院時の半分以下に痛みが軽減したとコメント。
     今回もアクティベータ・メソッドでの振動刺激のみ。
     術後:
     今回も自覚できる症状の改善は感じられず。
   

     今回も、2~3日様子をみて、腰痛が改善方向に
     向かったならば1週間後にもう一度来て欲しいと
     アドバイスして終了。

 
 3回目:5日後に再来院。
    (初回の施術後のような腰痛の悪化は起きず、2日目に
     腰痛症状が軽減しているのを自覚。ご自身でも腰が
     良い状態にあることを認識でき、元に戻らぬように
     もう一度施術を受けておきたいということで来院された)

     施術は関節の状態が整ってきていることを確認できた為、
     アクティベータ・メソッドに加えて腰部深部筋群の
     緩和操作を加えた。
         
     術後:
     腰部の「軽さ」を施術後に初めて体感された。

     クライアントさん自らの評価で満足のいくカラダの
     状態になれたということで施術は今回で終了。
     メンテナンスを継続的に行っていくこととなった。
 



考察 
  ・このクライアントさんは、今まで、「接骨院でのマッサージ」=「腰痛治療」と
   認識されており、施術後の「爽快感」=「治療効果」ととらえていた。
   当院では、初回の腰痛治療でマッサージを取り入れることはほとんど
   ありません。よって、初回の施術後は「もう二度と来ない」と思われて
   いたようです。『急がばまわれ』という表現があるように、長期間、
   慢性腰痛でお悩みの方にマッサージをしても、症状の改善の効果は
   期待できないと考えています。
   根本に存在するカラダの問題を最初に解決する必要があります。
  
   この方は、少々不満を抱きつつも来院してくださったので、
   良い結果が得られたと思います。

   「マッサージが好きな人にここは向いてないね」というコメントを
   最後に頂きました。
   
   

       

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2012年2月3日金曜日

20代 女性 左後頭部に感じる頭痛






経緯
 昨年の7月に左の後頭部にツーンとした痛みを感じるようになった。
 思い当たる原因もなく、仕事(デスクワーク)の疲れから
 くるものだろうと思い(まわりからもそのように言われていた)、
 暫く様子をみていたが、症状がなかなか改善しない。
 継続して起きる頭痛は初めての経験だったため、不安に思い
 病院へ。検査の結果、特に異常なしと診断される。
 しかし、症状が半年も続いていることに不安を感じマッサージ等に
 数件通ってみたが、改善はみられなかった。
 当院のHPでアクティベータ・メソッドに興味を持ち来院された。

初回時のカラダの状態

もともと「肩こり」を感じる方ではなかった。
 (今も、肩こりは感じていない)
・姿勢をチェックしても特に問題はないように思える。
ストレッチボード20度の角度設定での立位可能
 (全く問題なし)
・下肢長検査による下肢の筋群の緊張はみられない。
・両耳に小指を入れてもらうと、患側の左の方が入りにくい。

施術&術後の変化

 初回:肩こりでお悩みの方によく見られるような
    姿勢の変化や首、肩周辺の筋群の緊張もみられなかったが
    額関節(あご)の検査で、開口動作、閉口動作、
    あごを左に動かす動作、あごを突き出す動作で
    顕著な神経的なエラーが左側に確認できた。
    アクティベータでまず額関節を整え、次に全身を
    丁寧に整えた。全身の矯正後、再度額関節を検査するが
    開口の動作時の神経的エラーがなかなか解消されなかった。
    (アクティベータ・メソッドのみで終了)
                  
    術後:
    特に頭痛の症状に変化は感じられなかったが、
    「首もと(前面)が軽くなった」とコメント。

    次回の施術は4日後でご予約頂く。


 2回目:前回の施術後、症状は大幅に軽減。
    「少し気になる程度」にまで改善。
     今回は額関節を全身の動きと連動させて
     検査&矯正を行い、左側頭部・後頭部の
     筋群の緩和操作を加えた。
         
     術後:
     今回も「首もと(前面)が軽くなった」とコメント。
     初回時の所見であった、耳の穴に指を入れた際に
     感じる左右差を確認して頂いたが、左右均等になったと
     コメント。          
     

     クライアントさん自らの評価で満足のいくカラダの
     状態になれたということで施術は今回で終了。
     再び症状が現れたら来院するようアドバイス。
     
     2週間の経過後、連絡を頂いたが状態は良好であるとのこと。
     



考察 
  ・首や肩まわりの症状の全てのケースにあてはまる訳
   ではないが、額関節の矯正を加えることで、症状が
   軽減する場合がある。
   この方の場合、検査した諸関節の中で、額関節に
   顕著な反応がみられた。しかし、ご本人は
   食事の際のかみ合わせに違和感等は感じておらず、
   口を開けにくいといった額関節症によくみられる徴候も
   なかった。
   もちろん全身のバランスを整えたことにより、症状が
   緩解したと思われるが、額関節の神経的な問題が
   優位に他の筋群に影響をもたらしていた症例かもしれない。

       

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2012年2月1日水曜日

30代 女性 歩くと(通勤時に)右股関節が痛みだす





経緯
 2か月前から会社への通勤途中で右の股関節が痛みだした。
 特に電車に乗っている時に痛みだす(混雑のため座れない)
 思い当たる原因は特になし。会社にいるときは症状は出現せず。
 しかし、最近になって会社で座位時でも痛みを感じるようになった。
 通勤時の痛みとは「質」が異なるので、新たに症状が出てきたのかと
 不安に感じる。マッサージに3回程通うが改善せず。
 このままでは一日中痛みが出るようになるのではと不安に感じ
 当院のHPを見て来院。

初回時のカラダの状態

・施術時は症状は出現していなかった。
 (「割と調子が良い」とコメント)
ストレッチボード20度の角度設定での立位不可
 (全く立位姿勢を維持できない)
・患部とは反対側の左股関節の極端な可動制限
・右足関節の可動性低減
・右内転筋群に顕著な圧痛。
・下肢長検査にて太もも後面の筋肉の過緊張を確認

施術&術後の変化

 初回:アクティベータで丁寧に神経機能障害を起こしている
    骨盤、股関節、足関節、背骨の関節を中心に矯正する。
    (アクティベータ・メソッドのみで終了)
    左仙腸関節に顕著な神経エラーを検出→矯正
               
    術後:
    患部に痛みを感じていなかった為、施術効果は実感できず
    太もも後面の筋の緊張は消失。左股関節の可動域は改善せず。
    「太ももの裏側が軽くなった」とコメント。

    次回の施術は1週間後でご予約頂く。


 2回目:前回の施術後、会社でデスクワークしているときに
     出現する痛みは消失。しかし、通勤時の痛みは残存。     
     施術は前回同様にアクティベータ・メソッド。
     (特に左股関節周辺を念入りに検査&矯正)
     右内転筋の緩和操作を加える。
     臀部のストレッチを指導。
     
     
     術後:
     ストレッチボードでの立位姿勢が可能となった。
     「カラダの変化としては特に実感なし」とコメント。          
     

     次回の施術は1週間後でご予約頂く。

 3回目:前回の施術後、通勤時に生じる痛みは9割程消失。
       帰宅後に若干の痛みが生じるがストレッチで
       症状が軽減できることを実感。 
     施術は前回同様にアクティベータ・メソッド。
     (特に左股関節・仙腸関節を念入りに検査&矯正)
     右内転筋の緩和操作を加える。
    
     
     術後:
     「二本足でしっかり地面に立っている感じがする」と
       コメント。骨盤周囲の関節の神経機能的なエラーも
       消失しているため、既に堅くなってしまった筋肉の
       ストレッチを継続して行って頂くことをアドバイス。    



     クライアントさん自らの評価で満足のいくカラダの
     状態になれたということで施術は今回で終了。



考察 
  ・ この方の場合、症状の出ている右側の股関節よりも、
    反対の左股関節・仙腸関節の方が、関節の
    神経エラーが多く、そして顕著であった。
    
    患部(右)と反対側の股関節の障害によって、生じた
    症状だと思われる。骨盤部の関節構成は「骨盤輪」とも
    表現され、股関節―仙腸関節―恥骨結合―腰椎と
    多くの関節が互いにリンクして活動している。
    そのため、患部と違う部位の関節が問題を起こしている
    ケースは多々ある。

    マッサージでは患部の右側だけ施術を受けていたようである。
    このようなアプローチで改善しないのは当然と言える。
      

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2012年1月24日火曜日

20代 女性 下肢のむくみと骨盤まわりの重だるさ




経緯
 4か月程前に会社内で部署移動があり、その時期から
 両下半身のむくみが気になり始めた。帰宅時には両下肢が
 むくんでいるのが目で見てわかるほどである。
 下肢のむくみが気になり始めた2か月後から骨盤まわりに
 違和感(重だるさ)を感じる。最近は疲れやすく、寝ても
 疲労がとれない。骨盤矯正のHPを見て来院された。

初回時のカラダの状態

・下肢長検査では下肢の緊張は見られず。
・カラダの「アソビ(柔軟性)」は減少。
   →ストレッチボード20度の角度設定で
     前傾姿勢となる(立位維持は可能)
・腹部の柔軟性が低下(わずかな押圧で悲鳴を上げるほど)

施術&術後の変化

 初回:アクティベータで丁寧に神経機能障害を起こしている
    骨盤、股関節、背骨の関節を中心に矯正する。
    (アクティベータ・メソッドのみで終了)
           
    術後:
    太ももの振り上げがしやすくなったとコメント。
    本人が意識している「むくみ」に関しては改善している
    感じはしないとコメント。

 
    アドバイス:
    会話を進めていくと、部署移動後、トイレに行く回数を
    次回は1週間後。


 2回目:前回の施術後、日常生活において症状が変化したと
     いう実感はなかったが、水を飲みはじめて2日目から
     下肢のむくみが減少していることを自覚。
     4日目から骨盤まわりの重だるさも徐々に改善。
     施術当日に至っては主訴は9割程消失とコメント。
     腹部の緊張感も大幅に減少。
    (押圧に対しても痛みを感じない程度にまで改善)
     
     施術は前回同様にアクティベータ・メソッド。
     (骨盤周辺の関節を念入りに検査&矯正を行った)
     プラスわずかに緊張が残っている腹部を緩和操作。
     
     術後:
     ストレッチボードでの前傾姿勢も改善され、
     ストレス無く立位状態を維持できるとコメント。          
     

     クライアントさん自らの評価で満足のいくカラダの
     状態になれたということで施術は今回で終了。



考察 
  ・ この方の場合、極端は水分不足が原因で下肢がむくみ始めたと
    思われる。多くの女性が「水分を摂取しすぎる→むくみの発生」と
    誤解されている場合は多いと思われる。
    アクティベータ・メソッドでの施術に加えて、ご自身の生活習慣を
    見直して頂くことで主訴を解消できた症例であった。  
  

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2012年1月15日日曜日

60代 男性 脊柱管狭窄症と診断された腰痛




経緯
 15年程前からの慢性的な腰痛。2011年11月頃から、
 腰痛に加えて、右のお尻、ふとももの外側、ふくらはぎに
 攣るような痛みが生じた。一ヶ月後に10分程の歩行で
 痛みが増加し、歩けなくなってしまう。
 心配になり、病院へ通院した結果、画像所見から脊柱管狭窄症
 診断される。しかし、具体的な治療方針を提案されることもなく、
 どうすべきか迷っていた際に、友人から当院を紹介される。
 とにかく少々の痛みを感じても普通に歩けるようにして欲しいと
 依頼される。


初回時のカラダの状態

 ・調子が良く、痛みが軽度の状態であっても
  正常歩行が困難と自覚。
  (→疼痛回避パターンが短期間で刷り込まれている)
 ・排尿困難、下肢の痺れなどの症状はなし。
 ・マッサージを頻繁に(特に腰を強揉み)受けていた
  ためか、背部の筋は非常に硬化している。
 ・カラダの「アソビ(柔軟性)」の極端な減少。
   →ストレッチボード20度の角度設定で極端な
     前傾姿勢となり立位維持が不可能。
 ・ふともも前面の筋肉(大腿四頭筋)の柔軟性が
  極端に低下。 

施術&術後の変化

 初回:下肢の緊張が極端に強く、自分の意思で力を抜くことが
    できない状態(ご本人は「こんな状態になっているなんて
    自覚が全くなかった」とコメント)
    アクティベータで、丁寧に神経機能障害を起こしている
    骨盤、股関節、背骨の関節を中心に矯正する。
    (アクティベータ・メソッドのみで終了)
    ふともも前面の筋肉のストレッチを指導。
       
    術後:
    症状はわずかに軽減した程度。しかし、
    「立つ」という行為が楽になったとコメント。

    次回は3日後。


 2回目:前回の施術後の変化として、臀部の痛みが
     大幅に軽減。腰部、ふともも外側、ふくらはぎは
     依然として疼痛残存。歩行時の疼痛増悪症状も残存。
     
     施術は前回同様にアクティベータ・メソッドのみ。
     下肢の緊張は1/2程度に軽減。
     (但し、一般と比べると明らかに緊張状態は強い。
     臀部筋群のストレッチを指導。
     とにかく痛みをなんとかして欲しいということで、
     施術終了後、キネシオテーピングを貼付。

     術後:
     腰部・ふともも外側の痛みは1/2程度の軽減、
     ふくらはぎの疼痛は残存。
     「上半身が起き上った感じがする」コメント。
     また、主訴と関係はないが、肩まわりが楽に
     なったともコメント。
          
     次回も3日後


 3回目:前回の施術後の変化として、歩行時の疼痛増加症状が
     消失。痛みによって歩行困難になることがなくなった。
     そして、臀部、ふともも外側の痛みが消失。
     腰部の痛みは「芯」が残っている感じがするが、
     治療前と比べると半分以下に減少。ふくらはぎの
     症状は変化なし。
     
     施術は前回同様にアクティベータ・メソッドのみ。
     下肢の緊張は依然として残存。
     とにかく痛みをなんとかして欲しいということで、
     施術終了後、キネシオテーピングを貼付。

     術後:
     治療前と比べて、症状の変化なしと認識。
     ただし、呼吸がしやすくなった感じがすると
     コメント。

     施術後、時間が経過した方がカラダに変化が
     生じることを経験から理解して頂き、また、
     で今までマッサージで受けていた施術のように
     腰を揉む」ということをしなくとも、腰痛が
     減少していることから継続治療をを行うことに
     承認頂いた。次回は1週間後

 4回目:前回の施術後の変化として、腰部の痛みは9割程消失。
     常時痛みのあったふくらはぎの症状も時々出現する
     程度に改善(痛みの質も低下)
     歩行時の疼痛症状の消失は維持。歩行困難は再発せず。
          
     施術は前回同様にアクティベータ・メソッドのみ。
     関節の神経機能障害も減少しているので、
     ふとももの裏側の筋肉(ハムストリング)の緩和操作を
     念入りに行う。

     術後:
     治療前と比べて、下肢が非常に軽くなったとコメント。
     腰部、ふくらはぎに関しては変化なしと認識。

     今までの4回の施術で、歩行時の疼痛増加による
     歩行困難な症状が消失したので、
     クライアントさん自らの評価で満足のいくカラダの
     状態になれたということで継続施術は一旦終了。

     次回からメンテナンスに移行。


考察 
  ・この方の場合、施術後に主訴とは一見して関係ない
   部位の改善を意識することが多く、肝心の症状の改善を
  その場で感覚することが少なかった。

  「上半身が前傾している」、「呼吸がしにくい」

  という今まで自覚していなかった状態も、
  今回の主訴発症の原因のひとつであったと考えられる。
  また、この方の場合、確かに脊柱管の狭窄
  (せまくなっている状態)は存在するかもしれないが、
  それが、主訴の原因であるとは考えにくい。
  やはり、カラダ全体のバランスが崩れていたことが
  主要因であると考えられる。 
     

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