2012年2月1日水曜日

30代 女性 歩くと(通勤時に)右股関節が痛みだす





経緯
 2か月前から会社への通勤途中で右の股関節が痛みだした。
 特に電車に乗っている時に痛みだす(混雑のため座れない)
 思い当たる原因は特になし。会社にいるときは症状は出現せず。
 しかし、最近になって会社で座位時でも痛みを感じるようになった。
 通勤時の痛みとは「質」が異なるので、新たに症状が出てきたのかと
 不安に感じる。マッサージに3回程通うが改善せず。
 このままでは一日中痛みが出るようになるのではと不安に感じ
 当院のHPを見て来院。

初回時のカラダの状態

・施術時は症状は出現していなかった。
 (「割と調子が良い」とコメント)
ストレッチボード20度の角度設定での立位不可
 (全く立位姿勢を維持できない)
・患部とは反対側の左股関節の極端な可動制限
・右足関節の可動性低減
・右内転筋群に顕著な圧痛。
・下肢長検査にて太もも後面の筋肉の過緊張を確認

施術&術後の変化

 初回:アクティベータで丁寧に神経機能障害を起こしている
    骨盤、股関節、足関節、背骨の関節を中心に矯正する。
    (アクティベータ・メソッドのみで終了)
    左仙腸関節に顕著な神経エラーを検出→矯正
               
    術後:
    患部に痛みを感じていなかった為、施術効果は実感できず
    太もも後面の筋の緊張は消失。左股関節の可動域は改善せず。
    「太ももの裏側が軽くなった」とコメント。

    次回の施術は1週間後でご予約頂く。


 2回目:前回の施術後、会社でデスクワークしているときに
     出現する痛みは消失。しかし、通勤時の痛みは残存。     
     施術は前回同様にアクティベータ・メソッド。
     (特に左股関節周辺を念入りに検査&矯正)
     右内転筋の緩和操作を加える。
     臀部のストレッチを指導。
     
     
     術後:
     ストレッチボードでの立位姿勢が可能となった。
     「カラダの変化としては特に実感なし」とコメント。          
     

     次回の施術は1週間後でご予約頂く。

 3回目:前回の施術後、通勤時に生じる痛みは9割程消失。
       帰宅後に若干の痛みが生じるがストレッチで
       症状が軽減できることを実感。 
     施術は前回同様にアクティベータ・メソッド。
     (特に左股関節・仙腸関節を念入りに検査&矯正)
     右内転筋の緩和操作を加える。
    
     
     術後:
     「二本足でしっかり地面に立っている感じがする」と
       コメント。骨盤周囲の関節の神経機能的なエラーも
       消失しているため、既に堅くなってしまった筋肉の
       ストレッチを継続して行って頂くことをアドバイス。    



     クライアントさん自らの評価で満足のいくカラダの
     状態になれたということで施術は今回で終了。



考察 
  ・ この方の場合、症状の出ている右側の股関節よりも、
    反対の左股関節・仙腸関節の方が、関節の
    神経エラーが多く、そして顕著であった。
    
    患部(右)と反対側の股関節の障害によって、生じた
    症状だと思われる。骨盤部の関節構成は「骨盤輪」とも
    表現され、股関節―仙腸関節―恥骨結合―腰椎と
    多くの関節が互いにリンクして活動している。
    そのため、患部と違う部位の関節が問題を起こしている
    ケースは多々ある。

    マッサージでは患部の右側だけ施術を受けていたようである。
    このようなアプローチで改善しないのは当然と言える。
      

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