

◆経緯
2011年2月、イスに上って棚の上にあるモノを取ろうと
したときに左膝を痛める。それ以降、痛みのため、
歩行困難となり階段の昇り降りが困難となった。
最近は今までなかった、両肩の「こり感」が気になって
仕方がない。

◆初回時のカラダの状態
・非常に疲れている様子をうかがえた
・脊柱起立筋(背中の筋肉)の過緊張
(押すだけで悲鳴をあげる)
・両側の肩甲骨の可動制限
・下肢長検査における、ハムストリングの過緊張
・左下肢の筋肉が押圧に対して非常に過敏
(少しの押圧で激痛を感じる)
・正座ができない。
・動くことが辛いとコメント

◆施術&術後の変化
初回:アクティベータ・メソッドの下肢長検査では、
太ももの裏の筋肉の過緊張が顕著であった。
全身を矯正したあとに、左下肢の筋の緩和操作を行う。
少しの押圧で激痛を感じられていたため、ソフトに。
術後:膝の屈曲可動域が大きく改善。ただし歩行時の
痛みは依然残っていた。
次回は1週間後。
2回目:疼痛症状は軽減してきたが、寝ていると痛くなるという
新たな症状が出現した。
まだ歩行時と階段の昇り降りで痛む。
施術は前回同様。
膝の内側とふとももの内側の筋(内転筋)を
少しずつ緩和操作。ストレッチを指導。
術後:痛みはあるものの膝の屈曲可動域が正常に近づいた。
(踵がお尻につくようになった)、歩行時の痛みも半減。
次回は1週間後。
3回目:歩行時もずいぶん楽になったが、まだ正座ができない。
(正座をすると、膝のお皿の上の部分が痛みだす)
施術はアクティベータ・メソッド、
左下肢の緩和操作に加えて、股関節周辺の緩和操作。
ストレッチに加えて、大腿四頭筋(ももの前の筋肉)の
筋力UPエクササイズを指導。
術後:歩行時に膝の裏が痛くなるという新たな症状が出現
次回は1週間後。
4回目:普通に歩けるようになったと自覚。
(前回の施術後に出現した膝裏の痛みは翌日には消失)
膝のお皿の上部が少し痛むが正座ができるようになった。
階段は降りは問題なし、昇るときにまだ痛みがある。
施術はアクティベータ・メソッド
(特に膝関節、股関節を念入りにチェックする)
左下肢・股関節周辺の緩和操作。
術後:「非常に左膝が軽い」とコメント。院内の歩行では
疼痛は出現せず。
次回は1週間後。
5回目:歩行時、階段の昇降問題なし。正座も問題なし。
寝起きにたまに痛みを感じる程度。
施術はアクティベータ・メソッド、
左下肢の緩和操作に加えて、股関節周辺の緩和操作。
術後:大腿四頭筋のストレッチでも疼痛再発なし。
クライアントさん自らの評価で満足のいくカラダの
状態になれたということで、次回は2週間後。
その間、ご自身でストレッチ&エクササイズをして頂き、
2週間後に問題がなければ月1回のメンテナンスに移行。

◆考察
・ストレッチ&エクササイズをしっかりやって頂いたおかげで
施術効果の維持&効果の積み重ねが可能になった。
特に座っている生活に慣れてしまっていたので、その改善も
心がけて頂いた。やはり、膝の症状の改善には術者とご本人様の
二人三脚が必要であると痛感した。