◆経緯
2年前にギックリ腰を初めて経験した。
病院へ行き、X線の画像検査を行うが、特に異常はなし。
腰のけん引を数回受け、痛み止めを処方され、時間の経過と
ともに痛みは解消。その後は月一回のペースでギックリ腰を
再発。今年になってからその頻度が多くなり、今では、
「ギックリ腰になる手前の感覚」が分かるようになり、
ますます日常生活において、ギックリ腰になる不安が増幅
されてしまった。立ち仕事のため業務に集中することができない。
マッサージ、鍼に通っていたが、効果が実感できないということで
ホームページを見て来院された。
◆初回時のカラダの状態
・下肢の筋肉の緊張が非常に強い(本人は自覚できず)
・治療ベットでの体位変換(うつ伏せ→仰向け→うつぶせ)が
スムーズにできない(腰部の回旋ができていない)
◆施術&術後の変化
初回:アクティベータ・メソッドのみ。
下肢筋の緊張は解消できず。
術後は「なんとなく軽くなったかも」程度の実感。
2回目:アクティベータ・メソッドのみ。右下肢筋の緊張は解消。
左側の下肢筋は依然として過緊張状態。
術後は腰の痛み解消。しかし、左下肢の過緊張が気になる。
痛みは消えたが、「腰痛になりやすいカラダ」の状態で
あることをご理解頂き、もう一度施術を受けることを
すすめた。
3回目:前回治療後から腰痛の再発はなし。
アクティベータ・メソッドに加えて、ニューロパターンセラピー。
ギックリ腰に対する「不安」に対してアプローチ。
術後は左下肢筋の緊張はほぼ消失。
クライアントさん自らの評価で満足のいくカラダの
状態になれたということで、来院は終了。
その後は1ヶ月のスパンでメンテナンス。
◆考察
・慢性的な腰痛でお悩みの方に多い認識なのですが、
「腰痛の痛みがとれた(解消した)」状態は決して、
腰痛が治ったわけではありません。単に「痛みが消えた」だけです。
つまり、「腰痛を再発しやすいカラダ」のままなのです。
このクライアントさんの場合も「腰痛になりにくいカラダ」を
手に入れることを意識していませんでした。