2012年4月13日金曜日

50代 女性 ジョギング時に右の踵が痛む






経緯
 2年前からジョギング中に右の踵が痛むようになってきた。
 帰宅すれば、痛みは消失していたのでさほど気には
 ならなかったが、最近普段の生活でも痛みが生じるようになり、
 趣味のジョギングができなくなってしまった。
 2年前に体調を壊してから、健康管理のために始めた
 ジョギングで、走っているとカラダの調子もよく、
 これからも継続したいと考えている。早期回復を考え、
 HPで当院を見つけ、来院された。

初回時のカラダの状態

・両側の足首の柔軟性が極端に低下していた
・「右の肩が少し調子が悪い」と付随症状として会話されていた。

施術&術後の変化

 初回:下肢の筋群の緊張もなく、足首の柔軟性の低下以外は
    これといった問題はないように思えた。
    しかし、本人が自覚している以上に右肩の状態は深刻で、
    うつ伏せの状態で右上肢をバンザイの姿勢まで動かすことが
    できない。ご本人も初めてこのことに気がついた。
     
    踵の症状にはとらわれず、アクティベータ・メソッドで
    全身の関節(特に骨盤部)を整えた後に右肩周辺の関節を
    メインに施術を行った。
                  
    術後:
    カラダが軽くなった実感はあるが、踵の症状の変化なし。
    右上肢の外転(バンザイする動き)が改善。

    1週間後の予約をされて帰宅。


 2回目:踵の症状の変化はみられず。
     ただし、右肩の可動域は自分で自覚できる程、
     改善しているとコメント。
     
     アクティベータ・メソッドで全身を整えた後に
     右肩甲上腕関節へアプローチ。

     術後:
     右上肢の可動域が更に改善するが、踵の症状は改善せず。
   

     次回も、1週間後の予約をされて帰宅。

 
 3回目:2回目の施術から3日後に踵の症状が軽減してきたことを実感。
     「また痛くなっては困る」ということでジョギングは
     始められていない。前回同様の施術を行った後に、
     踵部にキネシオテーピングを施す。
         
     術後:
     上肢の可動域が更にUP。踵の症状は変化を感じられず。

     次回も、1週間後の予約をされて帰宅。

 4回目:今回は術後、2日目で踵の症状が消失にしているのを自覚。
     ジョギングを20分程度行うが痛みは再発せず。
     右肩の可動域は、うつ伏せでバンザイができる程に
     改善しているとコメント。
     
     アクティベータ・メソッドで全身を整えた後に
     右肩関節周辺の筋膜をリリース。
     
     クライアントさん自らの評価で満足のいくカラダの
     状態になれたということで施術は今回で終了。
     右肩関節の症状に関しては、今後、五十肩へ
     症状を進行させないためにも月1回のメンテナンスを
     継続的に行っていくことに決定。
 



考察 
  ・この方の場合、下肢の関節に顕著な神経機能不全を
   確認できなかったので、主訴の「踵の痛み」には目を
   向けず、可動不全のある右肩関節に注目して、
   全身を整えた。2回目の施術から踵の症状に変化が
   みられた。3回目の施術でキネシオテーピングを施して
   いるが、踵周辺の脂肪層を床接地部に寄せ集めることを
   意図して貼ったもので対症療法的なものなので、これだけで
   ジョギングができるようになったとは考えられない。
   全身のバランスを整え、右肩関節の可動域を改善させた
   ことが、主訴の改善につながったと推測される。

   
   

       

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