2012年2月13日月曜日

40代 男性 家でくつろいでいたら、いきなり腰痛に・・・






経緯
 1月中旬に家でくつろいでテレビを見ていたら、
 いきなり腰が痛くなり立てなくなった。
 10年以上、腰痛を繰り返してきたが、ここまでひどいのは
 初めて。近所の接骨院に行くが全く改善しない。
 友人の紹介で当院に来院された。

初回時のカラダの状態

・痛みのため上半身が前に屈んだ状態で歩行。
 上半身を起こすことができない状態。
・靴をぬぐのも履くのも困難。
・呼吸もしづらくなってきたとコメント
・施術ベッドにうつ伏せになるのも困難で数分を要した。

施術&術後の変化

 初回:下肢の筋肉(ハムストリング)の緊張が非常に高く、
    自分の意思で「力を抜く」ことができない。腰部、
    臀部の筋群は緊張して硬化していた。 
    本人もこの状態を自覚できた。
    アクティベータ・メソッドで関節に丁寧に振動刺激を
    与えて、周辺の筋群の緊張を緩和。特に腰部の関節の
    神経機能エラーは顕著であった。
                  
    術後:
    下肢の緊張はきれいに消えたが、症状の軽減は全く感じられず。
    「帰るころには痛みが消えてくれていると思っていた」とコメント。
    今回の施術では下半身を安定させ、バランスを整えることを
    最優先として行ったことを詳しく説明。

    2~3日様子をみて、腰痛が改善方向に向かったならば
    1週間後にもう一度来て欲しいとアドバイスして終了。


 2回目:連絡を頂き、1週間後に来院された。
     前回の施術翌日、腰の痛みがさらに悪化し、
     全く立ち上がれなくなった。しかし、一晩寝た
     翌日は初回来院時の半分以下に痛みが軽減したとコメント。
     今回もアクティベータ・メソッドでの振動刺激のみ。
     術後:
     今回も自覚できる症状の改善は感じられず。
   

     今回も、2~3日様子をみて、腰痛が改善方向に
     向かったならば1週間後にもう一度来て欲しいと
     アドバイスして終了。

 
 3回目:5日後に再来院。
    (初回の施術後のような腰痛の悪化は起きず、2日目に
     腰痛症状が軽減しているのを自覚。ご自身でも腰が
     良い状態にあることを認識でき、元に戻らぬように
     もう一度施術を受けておきたいということで来院された)

     施術は関節の状態が整ってきていることを確認できた為、
     アクティベータ・メソッドに加えて腰部深部筋群の
     緩和操作を加えた。
         
     術後:
     腰部の「軽さ」を施術後に初めて体感された。

     クライアントさん自らの評価で満足のいくカラダの
     状態になれたということで施術は今回で終了。
     メンテナンスを継続的に行っていくこととなった。
 



考察 
  ・このクライアントさんは、今まで、「接骨院でのマッサージ」=「腰痛治療」と
   認識されており、施術後の「爽快感」=「治療効果」ととらえていた。
   当院では、初回の腰痛治療でマッサージを取り入れることはほとんど
   ありません。よって、初回の施術後は「もう二度と来ない」と思われて
   いたようです。『急がばまわれ』という表現があるように、長期間、
   慢性腰痛でお悩みの方にマッサージをしても、症状の改善の効果は
   期待できないと考えています。
   根本に存在するカラダの問題を最初に解決する必要があります。
  
   この方は、少々不満を抱きつつも来院してくださったので、
   良い結果が得られたと思います。

   「マッサージが好きな人にここは向いてないね」というコメントを
   最後に頂きました。
   
   

       

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2012年2月3日金曜日

20代 女性 左後頭部に感じる頭痛






経緯
 昨年の7月に左の後頭部にツーンとした痛みを感じるようになった。
 思い当たる原因もなく、仕事(デスクワーク)の疲れから
 くるものだろうと思い(まわりからもそのように言われていた)、
 暫く様子をみていたが、症状がなかなか改善しない。
 継続して起きる頭痛は初めての経験だったため、不安に思い
 病院へ。検査の結果、特に異常なしと診断される。
 しかし、症状が半年も続いていることに不安を感じマッサージ等に
 数件通ってみたが、改善はみられなかった。
 当院のHPでアクティベータ・メソッドに興味を持ち来院された。

初回時のカラダの状態

もともと「肩こり」を感じる方ではなかった。
 (今も、肩こりは感じていない)
・姿勢をチェックしても特に問題はないように思える。
ストレッチボード20度の角度設定での立位可能
 (全く問題なし)
・下肢長検査による下肢の筋群の緊張はみられない。
・両耳に小指を入れてもらうと、患側の左の方が入りにくい。

施術&術後の変化

 初回:肩こりでお悩みの方によく見られるような
    姿勢の変化や首、肩周辺の筋群の緊張もみられなかったが
    額関節(あご)の検査で、開口動作、閉口動作、
    あごを左に動かす動作、あごを突き出す動作で
    顕著な神経的なエラーが左側に確認できた。
    アクティベータでまず額関節を整え、次に全身を
    丁寧に整えた。全身の矯正後、再度額関節を検査するが
    開口の動作時の神経的エラーがなかなか解消されなかった。
    (アクティベータ・メソッドのみで終了)
                  
    術後:
    特に頭痛の症状に変化は感じられなかったが、
    「首もと(前面)が軽くなった」とコメント。

    次回の施術は4日後でご予約頂く。


 2回目:前回の施術後、症状は大幅に軽減。
    「少し気になる程度」にまで改善。
     今回は額関節を全身の動きと連動させて
     検査&矯正を行い、左側頭部・後頭部の
     筋群の緩和操作を加えた。
         
     術後:
     今回も「首もと(前面)が軽くなった」とコメント。
     初回時の所見であった、耳の穴に指を入れた際に
     感じる左右差を確認して頂いたが、左右均等になったと
     コメント。          
     

     クライアントさん自らの評価で満足のいくカラダの
     状態になれたということで施術は今回で終了。
     再び症状が現れたら来院するようアドバイス。
     
     2週間の経過後、連絡を頂いたが状態は良好であるとのこと。
     



考察 
  ・首や肩まわりの症状の全てのケースにあてはまる訳
   ではないが、額関節の矯正を加えることで、症状が
   軽減する場合がある。
   この方の場合、検査した諸関節の中で、額関節に
   顕著な反応がみられた。しかし、ご本人は
   食事の際のかみ合わせに違和感等は感じておらず、
   口を開けにくいといった額関節症によくみられる徴候も
   なかった。
   もちろん全身のバランスを整えたことにより、症状が
   緩解したと思われるが、額関節の神経的な問題が
   優位に他の筋群に影響をもたらしていた症例かもしれない。

       

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2012年2月1日水曜日

30代 女性 歩くと(通勤時に)右股関節が痛みだす





経緯
 2か月前から会社への通勤途中で右の股関節が痛みだした。
 特に電車に乗っている時に痛みだす(混雑のため座れない)
 思い当たる原因は特になし。会社にいるときは症状は出現せず。
 しかし、最近になって会社で座位時でも痛みを感じるようになった。
 通勤時の痛みとは「質」が異なるので、新たに症状が出てきたのかと
 不安に感じる。マッサージに3回程通うが改善せず。
 このままでは一日中痛みが出るようになるのではと不安に感じ
 当院のHPを見て来院。

初回時のカラダの状態

・施術時は症状は出現していなかった。
 (「割と調子が良い」とコメント)
ストレッチボード20度の角度設定での立位不可
 (全く立位姿勢を維持できない)
・患部とは反対側の左股関節の極端な可動制限
・右足関節の可動性低減
・右内転筋群に顕著な圧痛。
・下肢長検査にて太もも後面の筋肉の過緊張を確認

施術&術後の変化

 初回:アクティベータで丁寧に神経機能障害を起こしている
    骨盤、股関節、足関節、背骨の関節を中心に矯正する。
    (アクティベータ・メソッドのみで終了)
    左仙腸関節に顕著な神経エラーを検出→矯正
               
    術後:
    患部に痛みを感じていなかった為、施術効果は実感できず
    太もも後面の筋の緊張は消失。左股関節の可動域は改善せず。
    「太ももの裏側が軽くなった」とコメント。

    次回の施術は1週間後でご予約頂く。


 2回目:前回の施術後、会社でデスクワークしているときに
     出現する痛みは消失。しかし、通勤時の痛みは残存。     
     施術は前回同様にアクティベータ・メソッド。
     (特に左股関節周辺を念入りに検査&矯正)
     右内転筋の緩和操作を加える。
     臀部のストレッチを指導。
     
     
     術後:
     ストレッチボードでの立位姿勢が可能となった。
     「カラダの変化としては特に実感なし」とコメント。          
     

     次回の施術は1週間後でご予約頂く。

 3回目:前回の施術後、通勤時に生じる痛みは9割程消失。
       帰宅後に若干の痛みが生じるがストレッチで
       症状が軽減できることを実感。 
     施術は前回同様にアクティベータ・メソッド。
     (特に左股関節・仙腸関節を念入りに検査&矯正)
     右内転筋の緩和操作を加える。
    
     
     術後:
     「二本足でしっかり地面に立っている感じがする」と
       コメント。骨盤周囲の関節の神経機能的なエラーも
       消失しているため、既に堅くなってしまった筋肉の
       ストレッチを継続して行って頂くことをアドバイス。    



     クライアントさん自らの評価で満足のいくカラダの
     状態になれたということで施術は今回で終了。



考察 
  ・ この方の場合、症状の出ている右側の股関節よりも、
    反対の左股関節・仙腸関節の方が、関節の
    神経エラーが多く、そして顕著であった。
    
    患部(右)と反対側の股関節の障害によって、生じた
    症状だと思われる。骨盤部の関節構成は「骨盤輪」とも
    表現され、股関節―仙腸関節―恥骨結合―腰椎と
    多くの関節が互いにリンクして活動している。
    そのため、患部と違う部位の関節が問題を起こしている
    ケースは多々ある。

    マッサージでは患部の右側だけ施術を受けていたようである。
    このようなアプローチで改善しないのは当然と言える。
      

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